骸骨ビルの庭

イメージ 1

宮本輝さんの骸骨ビルの庭をご紹介
 
大阪・十三に戦前からある通称骸骨ビル、住み付いた人を立ち退かせるため、八木沢は送りこまれる。
 
その中に主人公、八木沢が学生のころ中国古典文学の老教授が最後の講義で言った言葉を思い出す。
 
「そんな簡単な事が61歳になるまでなぜわからなかったのか。私にそれを教えてくれる師がいなかったからだ
 
優れた師を持たない人生には無為な徒労が待っている。
 
なぜなら絶えず揺れ動く我がままで横着で臆病で傲慢な我が心を師とするしかないからだ、私は
 
この1年間諸君の人生に師ではなかったが、中国古典文学の師であった。中国古典文学によって自らの
 
人生に何等かの指針を得ようとするなら、いつでも遠慮なく私を訪ねて来て欲しい」
 
この中の(絶えず揺れ動く我がままで傲慢な我が心・・・・)にびっくりしましたよ
 
私達の心は絶えず揺れ動いていますよね、そして優れた師はなかなかいない