水仙は辛抱の花

今日はみゆにママのお母さんの事聞いて貰いたいんよ。水仙の花が大好きで寒い季節庭はいつも良い
匂いがしてた。手編みのセーターを編んでくれて、でも自分は父のセーターを解いて編んだ
お古を着てたよ。いつも自分の事は後回しで、45歳に心臓の病気で亡くなった。
いつも生活を地味にママにも辛抱辛抱って言ってた。ママは何より辛抱が嫌いだったんよ
ママもみゆも我ままで欲しいものがあると、すぐ買うほうよね。消費は美徳という世代の私達は
辛抱なんて馬鹿にしてた。でもこの年になって気が付いた事があるんよ。子供を生んで育てると
言う事は辛抱する事なんやと・・痛い出産、眠たい授乳、子供が悪い事すれば謝りに行って
ぺこぺこ。母親は辛抱がないと出来ないし、又出来るようになってくる。子供を生んでないみゆには理解
不可能やけど、12年前の地震の時沢山の人があっと言ったよね。備えあれば憂いなしは解っているけど
車も乗りたいし、欲しい物だらけだった。でもようやくこんな年になって親の言う事が解ってきたようです。ママがぼんやりしてたら、末っ子約2名は大学を卒業出来ない。先日から色々辛抱し始めたけど
もっと早くスタートしてたらと思います。みゆのパパのやってる喫茶店は若い2人の辛抱で開店できた
店ですよ。今ママはお母さんが教えてくれたもったいなくないキャベツの切り方から、お金の使い方まで
一生懸命思い出しています。そしてあなたに伝えたいです。私は損な性分なんて思わないで良いんだよ。
その損や辛抱から、花が咲くかも知れないし